2016年12月10日土曜日

ブラジリアン・トルッコ(Brazilian Truco)

ブラジリアン・トルッコは、ブラジルでよくプレイされている、トルッコのバリエーションゲームです。
このゲームトリックテイキングゲームですが、ギャンブル要素がとても強いゲームです。
なにせこのゲームでは各プレイヤーの手札はたった3枚なのですから・・・。

プレイ人数は4人でペア戦になります。通常のトランプから各スートの8,9,10を抜いた40枚を使います
このゲームは反時計回りで進行します。
ペア決めは適当な方法で決めます。
最初のディラーもじゃんけんなど適当な方法で決めます。以降は反時計回りに持ち回りです。
ゲームの目的は12点を獲得することです。

このゲームでは「マニリャッシュ」という特別に強いカードが4枚あります。
「マニリャッシュ」での強さの順は♣4>♥7>♠A>♦7です。

それ以外のカードの強さは:3>2>A>K>J>Q>7>6>5>4
です。
「マニリャッシュ」を除き、このゲームはランクのみで勝負します。スートは関係ありません

ディール

各プレイヤーの手札は3枚です。
このゲームでは必ずリフルシャッフルでなければなりません。
さらにカードの配り方は変わっています。
シャッフル後、ディラーの左隣にカットしてもらいます。
カットするプレイヤーは、必ずカードを2つの山に分けます。
さらにカットするプレイヤーは、山札の上から配るか、または下から配るかどちらか1つを選びます。
上から選んだ場合は、ディラーはカットした山の上から順番に配ります。
下からを選んだ場合は、ディラーはカットした下側の一番下から上に配ります。
ディーラーは右隣にまず3枚裏向きに配ります。
プレイヤーは、配られた3枚を見た後、以下の3つのうち1つを選択します。

  1. 配られた3枚全てを自分の手札にする。
  2. 配られた3枚全てを裏向きにしてパートナーに渡す。
  3. 配られた3枚を全て表向きにして、捨て札にする。
上記2と3を選択した場合は、ディラーは再度2枚を裏向きにして右隣のプレイヤーに配ります。
以降次の制約を受けます。

  • 既にパートナーに渡していた場合は、それ以上カードを渡すことは出来ない。
  • 4回目に配られた場合は、必ずそのカードを自分の手札にする。
つまり3回目まではカードを捨てたり、パートナーに渡すことができます。

プレイ

ディーラーの右隣が最初のリードプレイヤーです。
トリックテイキングゲームですが、フォローの義務はありません。
またスートに関係なくランクのみで勝負が決まります
「マリアッシュ」の4枚が強く、次に3が続きます。
勝ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。
プレイヤーは表向きにカードを場に出す代わりに、裏向きにカードを出すことも出来ます。
裏向きに出した場合、必ず負けます。
負けることが確定しているときは、せめて相手に何を出したかわからなくするためなのかもしれません。
1つのトリックで最も強いカードが2枚以上あった場合は引き分けになります。
ただし同じチーム同士がそのカードを出した場合は、そのチームの勝ちになります。
最初に最も強いカードを出したプレイヤーがリードプレイヤーになります。

勝敗の決定


1ゲーム終了後、勝敗を次のように決めます。

  • 引き分けがなかった場合、2トリック勝ったチーム
  • 引き分けが2回までの場合は、最初にトリックに勝ったチーム
  • 3回とも引き分けだった場合は、引き分けになります。

トルッコ

「トルッコ」を宣言することで、通常の勝ち点1点を3点にすることができます。
また「トルッコ」を宣言することで、宣言したプレイの勝敗のみで決めます
それ以前の勝敗は無視します。
自分の手番でプレイする前に、「トルッコ」を宣言することが出来ます。
1ゲーム終わるまでは「トルッコ」宣言後、再度「トルッコ」を宣言することはできません。
「トルッコ」を宣言されたチームは、チーム同士話し合ってもかまいません。
話し合いの結果、トルッコを宣言されたチームは以下の宣言を行います。
この宣言はチームのうちどちらのプレイヤーが行ってもかまいません。
  • 降参する:そのチームの負け。相手チームが得るのは宣言前の点数
  • 承認:トルッコを受け入れる
  • レトルッコ:点数をさらに3点上げる(前の点数よりさらに3点あがる)。
レトルッコの宣言に対しては、相手チームは上記の3つの選択を行います。
このときも相談してもかまいません。
また宣言はチームのどちらのプレイヤーを行ってもかまいません。
「レトルッコ」の後、さらに「レトルッコ」を相手チームが宣言することもできます。
最大12点まで「レトルッコ」で上げることができます。
「トルッコ」、「レトルッコ」の時のトリックのプレイが引き分けだった時は、
次のように勝敗を決めます。

  1. 引き分けになった最も強いカードが、「トルッコ」の宣言前に出されていた場合、最初に「トルッコ」宣言したチームの負け。
  2. 1以外で次のトリックをプレイするカードが残っていた場合が、もう1トリック行う。それが引き分けの場合は、引き分けになる。
また同じチームで話し合いしてもかまいませんが、手札の内容まで話すとことはできません。
ただし事前に身振り手振りなどのサインを決めて、それで情報を伝えることはできます。

特別ルール

どちらかのチームが11点になった場合、次の特別ルールになります。

  • ディラーの右隣のプレイヤーは、配られたカードを手札にしなくてはならない。
  • 11点のチームは、手札を交換し見せ合った後、相手に戻すことができます。これにより点数が3点になります。トルッコを宣言することはできません。
両チームとも11点になった場合、配られたカードを裏向きのままプレイします。
カードを見ることはできません。また必ず上のカードから順にプレイします。

かなりギャンブル要素の高いゲームです。
果たしてこれがトリックテイキングゲームなのかどうか、意見が分かれるかもしれません。
ただこのゲーム「トルッコ」などの駆け引きが楽しめるゲームです。
良い手札が来たときは、顔に出てしまう私には不向きなゲームでしたが、楽しめました。
「トルッコ」や他のバリエーションも機会があれば遊んでみたいです。


参考URL
PAGAT,COM

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