2017年1月22日日曜日

色冠(青冠、黒冠)

色冠(青冠、黒冠)は、百人一首のカルタを使ったゲームです。
4人専用になります。ペア戦になります。
百人一首のカルタでは、文字だけが書いてある取り札と、イラストと文字が書いてある読み札の2種類があります。
そのうち読み札だけを使います。全部で100枚使います。

準備

色冠を遊ぶには、まず最初に読み札を種類ごとにする必要があります。
絵を見て識別するのが至難の業ですので、種類ごとにシールを貼ることをお勧めします。
各種類ごとに分類したら、それぞれの枚数をメモしておくことをお勧めします。
100枚の読み札から、最初に「持統天皇」、「天武天皇」を取り除きます。読み札には名前が書いてありますので、この2枚は容易にわかります。

残りを「黒冠(青冠)」、「坊主」、「姫」、「矢五郎」、「立烏帽子」、「横烏帽子」の6種類に分けます。
各種類ごとの数は、百人一首の時期などにより違います。
まずはわかりやすい「坊主」と「姫」を分類しましょう。
「姫」は華やかな十二単を着ていることではっきりわかります。
中には後ろ姿しか描かれていない場合もありますので、気をつけてください。

「坊主」も僧衣を着ているのでこれもはっきりとわかります。
さてここから難易度が上がります(笑)。
「矢五郎」は、写真でわかるとおり、必ずしも矢が描かれていません。
「矢」だけで探すと見落とします。
「矢吾郎」の見分け方は、冠の緌(おいかけ)の有無で見分けます。
残りは「横烏帽子」、「立烏帽子」、「黒冠」です。
もはや冠だけで区別するしかありません。
「立烏帽子」は、真ん中の写真のように、丸みを帯びて立っている帽子で区別します。
「横烏帽子」は、烏帽子が横に折れ曲がっている絵で区別します。
それ以外の札は「黒冠」とします、

プレイ

このゲームは、2人1組ペアを組みます。ペア同士は向き合うよう座ります。
100枚の読み札を裏向きにシャッフルし、一人25枚になるよう、配ります。
適当にスタートプレイヤーを決めます。
このゲームの進行は、反時計回りです。
スタートプレイヤーは、手札から1枚表向きに出します。
次のプレイヤーは、直前に出された札と同じ札があれば、出すことができます。
これを「受け」と言います。
同じ札を出した場合は、さらに手札から1枚表向きに出します。
これを「攻め」と言います。
つまり、直前の札と同じ札を出すことを「受け」、
さらに1枚、次の相手に対して出すことを「攻め」と言います。
同じ札がない場合は、「パス」をします。
同じ札を持っていたとしても、「パス」をしてかまいません。
「パス」をした場合は、手札から出すことはできません。
例外として「持統天皇」、「天智天皇」はいわばジョーカーです。
「持統天皇」は、直前の札が「天智天皇」以外ならなんでも受けることができます。
「天智天皇」は、「持統天皇」を含めなんでも受けることができます
直前のプレイヤーが「天智天皇」で攻めた場合は、「パス」をするしかありません
直前のプレイヤーがパスをした場合は、「攻め」として手札から1枚プレイします。
いずれか1人のプレイヤーが手札をなくしたら、ゲーム終了です。
手札をなくした方が勝利します。

ゲーム終了

いずれかのペアが3勝したら、そのペアの勝利です。
かなり大味なゲームなのですが、なんとなく妙な味のあるゲームです。


2017年1月7日土曜日

ハムレット(HAMLET)

ハムレットはDavid Parlettが創作した、トランプを使ったトリックテイキングゲームです。
このゲームは3人用です。
通常のトランプ52枚より各スートの2~6を抜いた後、ジョーカー1枚を加えます。
全部で33枚になります。
カードの強さは:A>K>Q>J>10>9>8>7
です。
ジョーカーについては後述します。
このゲームは時計回りで進行します。
じゃんけんなどで適当に最初のディーラーを決めます。以降時計回りに持ち回りです。
ディーラーはよくシャッフルしたあと、各プレイヤーの手札が11枚になるように配ります。
各プレイヤーは手札を見た後、裏向きにカードを1枚場に出します。
ただし、ジョーカーを場に出すことはできません。
場に出た3枚のカードで、切り札とゲームの種類が決まります。3人全員がカードを場に出したら、場に出したカードを全て表向きにします。
切り札とゲームの種類が決まった後、場に出したカードは各自の手札に戻します。

切り札とゲームの種類の決定

場に出たカードのうち、2枚以上同じスートであれば、そのスートが切り札になります。
例えば、3枚中2枚が♣だった場合は、♣が切り札です。
もし3枚とも異なるスートの場合は、場に出ていないスートが切り札になります。
例えば、場に出た3枚のスートが♣、、♠だった場合はが切り札になります。
さらにプレイするゲームの種類も決まります。
ゲームの種類は2つ、「トゥビー(To Be)」と「ノット・トゥビー(Not To Be)」があります。
もし場に出た3枚のうち、1枚でもK,Q,Jがあれば「トゥビー」
K,Q,Jが1枚も出ていなければ「ノット・トゥビー」になります。
「トゥビー」では、ゲーム終了後に決まる「ハムレット」になったプレイヤーが多くの得点をもらえます。
逆に「ノット・トゥビー」では「ハムレット」になったプレイヤー以外が、より多くの得点をもらえます。

ハムレットの決定

プレイの説明をする前に、肝心の「ハムレット」がどう決まるかを説明します。
「ハムレット」の決まり方は2通りあります。
  • 11トリック終了後、同じトリック数が2人いた場合、異なるトリック数を取ったプレイヤー
  • 11トリック終了後、3人とも異なるトリック数だった場合、2位のプレイヤー
つまり「ハムレット」になるには、他の2人と異なるトリック数を狙うか、または2位になるです。


ゲームのプレイ

ディーラーの左隣が最初のリードプレイヤーです。
ゲームはマストフォローのトリックテイキングゲームになります。
つまりリードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。
ない場合に限り、何を出してもかまいません。
リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーがトリックをとります。
ジョーカーはリードの時に出すか、またはフォローできなかった場合のみに出せます。
フォローできなかった場合は、ジョーカーを出しても良いですし、他のカードを出してもかまいません。
リードでジョーカーを出した場合は、必ず勝ちます。他のプレイヤーは何を出してもかまいません。
もし、ォローできずにジョーカーを出した場合は、必ず負けます。

得点計算

11トリック終了後、得点計算をします。
ゲームがトゥビー」だった場合、「ハムレット」になったプレイヤーが1トリックにつき10点獲得します。それ以外のプレイヤーは、1トリックにつき1点獲得します。
ゲームが「ノット・トゥビー」だった場合、「ハムレット」になったプレイヤーが1トリックにつき1点獲得します。それ以外のプレイヤーは、1トリックにつき10点獲得します。

ゲームの終了

ゲームの終了は250点先取したプレイヤーがいれば、その時点で終了です。
最も得点の高いプレイヤーの勝利です。
もしくは適当に任意のゲーム数を決めて、プレイしてもかまいません。


何度かプレイしました。なんとも方針の建てづらいゲームです。
ゲームとしてはなかなか楽しめました。時間調整の合間に遊ぶにも良いかもしれません。
変則的なトリックテイキングゲームが好きなら、お勧めいたします。
参考URL
HAMLET / David Parlet(Togetter)
David Parlett'S ORIGINAL CARD GAME


2017年1月1日日曜日

鹿狩り

鹿狩りは天九牌を使ったトリックテイキングゲームです。
4人用でペア戦になります。
このゲームは反時計回りに進行します。
ゲームの目的は得点になる牌を多く取ることです。


天九牌の構成

天九牌はドミノ牌と同じく、1つの牌に2つの目が書かれています。
天九牌では写真のように同じ目の牌が2枚ずつあるものと、1枚しかない牌があります。
2枚ずつある牌は、[6-6]、[5-6]、[4-6]、[1-6]、[5-5]、[1-5]、[4-4]、[3-3]、[1-3]、[2-2]、[1-1]
1枚しかない牌は、[3-6]、[2-6]、[4-5]、[3-5]、[2-5]、[3-4]、[2-4]、[1-4]、[2-3]、[1-2]
全部で32枚あります。
鹿狩りでの牌の強さは[6-6]が最も強く、以降は[6]、[5、[4]、[3]、[2]、[1]の目の順になります。
各目の強さはも一方の目の大きい順になります。
写真だと上から左から右に下に降りる順になります。
例えば[5]の目だと、[5-6]、[5-5]、[4-5]、[3-5]、[2-5]、[1-5]の順になります。

鹿狩りの点数

鹿狩りでは赤い目が入った牌を取ると点数になります。

赤い目の合計は64点になります。
それ以外は点になりません。

牌の配り方

実際は麻雀のように二段に重ねるようです。
それ以外に色々な配り方があるようですが、ここでは個人的なお勧めの配り方を紹介します。
まず[6-6]、[5-6]、[4-6]、[4-4]を下の写真のように2つに分けます。

その2つが混ざらないよう裏向きにしてシャッフルし、その4枚を2枚ずつ、ペア同士で分けて手札にします。
残りの牌を全て裏向きにしてシャッフルし、各プレイヤーに均等に配ります。
各プレイヤーの手札は8枚になります。
配り終わったら、じゃんけんなど適当な方法で最初のリードプレイヤーを決めます。
以降は反時計回りに持ち回りになります。


プレイ

最初のリードプレイヤーから反時計回りに、手札から1枚プレイします。
リードプレイヤーが出した牌に関係なく、どの牌を出してもかまいません。
一番強い牌を出したプレイヤーがトリックを取ります。
もし同じ強さの牌が複数ある場合は、先出し勝ちになります。
トリックで取った牌は、裏向きにして脇に置きます。
手札がなくなったら(8トリック終了後)、1ゲーム終了です。
チーム同士取った牌を集め、赤い目の数を合計します。その合計が得点になります。

ゲーム終了

ゲームの終了は特に決まっていません。
予め何ゲームするか決めてからプレイすることをお勧めします。
個人的には8ゲームぐらいが良いように思います。

このゲームはかなりキツいゲームです。
特に残りの牌が少なくなると、だんだん相手が何を持っているのかわかってきます。
「肉を切らせて骨を断つ」というプレイをせざるを得ない状況が何度もあります。
非常に胃が痛くなるようなゲームですので、好き嫌いがはっきりでるゲームだと思います。
それでも何故か遊びたくなる魅力的で面白いゲームだと思います。