2017年6月14日水曜日

サタット(Satat)

モーリシャス共和国で盛んなトリックテイキングゲームです。
4人のペア戦になります。
通常のジョーカーを抜いたトランプ52枚を使います。
慣れない場合は、2を抜いてジョーカー1枚を加えます。
カードの強さは:
2がに最強になります。
ジョーカーを代わりに使った場合は、ジョーカーが常に最強になります。
それ以外は、A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
です。

最初のリードプレイヤーの決め方

トランプを各自1枚ずつ引き、1番強いカードを引いたプレイヤーが最初のリードプレイヤーになります。
強さはK>Q>J>10>9・・・Aです(Aはこの時だけ最弱です)。
最も強いカードを引いたプレイヤーが複数いた場合は、そのプレイヤーたちのみで引き直しをします。

ディール

最初のリードプレイヤーの右隣がディーラーになります。
ディーラーはよくシャッフルし、各プレイヤーに裏向きに5枚ずつ配ります
最初のリードプレイヤーは、配られた5枚を見て切り札を決めることができます。
配られた5枚の中に1枚も絵札(K,Q,J)がない場合は、配り直しをさせることができます。
配り直しは2回目までです。
この時点で切り札を決めなくてもかまいません。
切り札を決めた場合は、切り札を他のプレイヤーにわかるように宣言します。それ以降切り札を変えることはできません。
次にディラーは、各プレイヤーに4枚ずつカードを2回配ります。
もし最初の5枚で切り札を決めなかった場合は、2回目に最初のリードプレイヤーに配られた4枚を裏向きに横に並べます。
最初のリードプレイヤーは、横並びの4枚のうち1枚を選び表向きにします。
この1枚が切り札スートになります。
最初のリードプレイヤーのパートナーは、手札13枚を見て1枚も切り札スートがない場合は、配り直しをさせることができます。
パートナーによる配り直し請求は何度でも行えます。

プレイ

最初のリードプレイヤーからトリックテイキングゲームを行います。
フォローの規則は次の通りです。

  • リードされたスートがある場合は、そのカードを出さなければなりません。もし複数枚ある場合、いずれか1枚を選んで出します。
  • リードされたスートがない場合は、どのスートを出してもかまいません。
出されたカードの中で切り札が出ていなければ、リードされたスートの中で1番強いカードを出したプレイヤーがトリックを取ります。
もし切り札が出ている場合は、切り札の中で1番強いカードを出したプレイヤーがトリックを取ります。
ただし2(またはジョーカー)は、例外です。
2(またはジョーカー)は、リードされたスートを持っていても、無視して出すことができます
またがリードされたとき、ハートが2(またはジョーカー)1枚だけであっても、出す必要はありません。
2(またはジョーカー)がリードで出された場合は、他のプレイヤーは切り札を出す必要があります。切り札がない場合は、どのスートを出してもかまいません。

勝敗

どちらかのチームが7トリックを取るまでゲームを続けます。
7トリック取った方がそのディールの勝者となります。
1つのチームが最初から7連勝した場合は、そのチームのプレイヤー同士で相談してゲームを続けるか、そこでやめるかを決めます。

  • 最初から7連勝した場合は、「7-0」勝ちになります。
  • 13トリック全勝した場合は、「13-0」勝ちになります。
  • それ以外で7トリック以上取った場合は、通常の勝利になります。

次のゲームのリードプレイヤー

以降最初のリードプレイヤーを「親」とします。
前回の親のチームが通常の勝利をした場合は、次のゲームのリードプレイヤーは、前回の親と同じになります。
もし親のチームが「7-0」または「13-0」勝ちをした場合は、
親のパートナーが、次の最初のリードプレイヤーになります。
ディーラーチームが7トリックとった場合は、前回の親の左隣が、次の最初のリードプレイヤーになります。

交換

もし親のチームが「7-0」勝ちした場合は、13枚配られ切り札が決まった後に、次のような交換を行います。
負けたチームのプレイヤーは、右隣のプレイヤーに手札から1枚の切り札を渡します。
切り札が複数枚ある場合は、どれでもかまいません。
切り札がない場合は、他のスートで最も強いカードを渡します。もし最も強いカードが複数枚ある場合は、選んで渡してかまいません。
いずれも♥2は渡さなくても良いです。
親のチームは、カードを受け取った後、不要なカードを左隣のプレイヤーに渡します。
「13-0」勝ちの場合は、渡すカードが2枚になります。

ゲームの終了

ゲームの終了は特に決まっていません。
ゲームを始める前にゲーム数か、勝数で決めると良いと思います。

シグナル

このゲームでは以下のシグナルが認められています。必ずしもシグナルを出す必要はありません。
プレイするときにテーブルをたたく:その時点でそのスートで最も強いカードを持っているという意味(2は含まない)
プレイするときにカードでテーブルをこする:そのスートの最後のカードをプレイする。
・パートナーがリードした時だけ使用。パートナーのプレイの後に、掌をテーブルに置き、離し、またテーブルに置く:次にリードするとき、パートナーにリードしたスートと同じ色で別のスートをリードすることを指示。
例えば今回♣なら、次は♠でリードしてという指示になります。
・左隣のプレイヤーがリードした時のみに使用:パートナーがプレイする時に、自分の手札を指ではじく:自身のプレイで勝つつもりなので、パートナーに弱いカードを出すよう指示。
・「ハートの2があります」と宣言する:ハート2が手札にあるなら、いつでも宣言できる・

最後のはもはやシグナルではないような気がします。
シグナルは全て採用する必要はありませんので、好みに応じてシグナルを採用してください。

トルップ・カシエット(Trup Kasiet)

サタットの派生ゲームです。
切り札を非公開にします。
親は切り札を決める時に、手札の1枚を裏向きに自分の前に置きます。
このカードのスートが切り札になります。
この裏向きのカードは親のみが見ます。他のプレイヤーは親がこのカードをプレイするまでは切り札を知ることはできません。
最後の4枚の時は、選んだカードを親のみが見ます。親は見た後、裏向きに自分の前に置きます。
裏向きに自分の前に置かれたカードは、手札の一部ですので使うのを忘れないでください。
プレイで誰が勝ったかは、親が公正に判定することになります。
もし裏向きの1枚が使われる前に、リードで2が出された場合は、他のプレイヤーはどのカードをプレイしてもかまいません。

またこのゲームでは親のパートナーが切り札が1枚もない場合の交換は、適用されません。


かなり最初のリードプレイヤーが有利なゲームですが、面白かったです。
派生ゲームになるとより面白いらしいので、今度機会があれば遊んでみようと思います。

参考サイト:Pagat

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