2018年1月21日日曜日

クロッパー(Kloepper)

クロッパーは、アメリカイリノイ州コロンビア市でプレイされているトリックテイキングゲームです。
4人用のゲームです。
通常のトランプよりジョーカー、各スートの2~8を除いた24枚を使います。
このゲームは時計回りに進行します。
ゲームの目的:30ポイント以上先取
カードの強さ:
切り札:Q>Q>♣J>J>J>J>A>10>K>Q>9
上記カードは切り札スートという、第5のスートとして扱います。
切り札以外:A>K>Q>J>10>9

カードの得点

各カードの得点は下記表の通りです。

ディール

じゃんけんなど適当な方法で最初のディラーを決めます。
以降時計回りに持ち回りで交代します。
ディラーは各プレイヤーに3枚ずつ2回配ります。
各プレイヤーの手札は6枚になります。

パートナー

♣Qを持っているプレイヤーと♠Qを持っているプレイヤーがパートナーになります。
以降このチームを「♣Q♠Qチーム」と呼びます。
ただし誰がパートナーかは、そのカードが出るまで非公開にします。
1人のプレイヤーが♣Qと♠Qを持っていた場合は、切り札であるA以外のAを1つ指定します。例えば♠Aと指定すれば、♠Aを持っているプレイヤーがパートナーになります。
このときも、そのカードが出るまで誰がパートナーであるかは非公開にします。
Aを指定せずにパートナーなしでプレイすることもできます。
このときは何も宣言せずにプレイを始めます。

プレイ

ゲームはマストフォローのトリックテイキングゲームになります。
リードプレイヤーは手札から任意の1枚表向きに場に出します。
以降時計回りに1枚ずつプレイします。
リードで出されたスートがある場合は、必ずそのスートを出します。
ない場合に限り、何を出してもかまいません。
♣Q,♠Qなどは切り札スートとして、別のスートに属します
切り札が出された場合は、切り札の中で一番強いカードを出したプレイヤーがトリックをとります。
切り札がでなかった場合、リードで出されたスートのうち、一番強いカードを出したプレイヤーがトリックをとります。
トリックを取ったプレイヤーが次のリードプレイヤーになります。

得点

「♣Q♠Qチーム」と、持っていない「相手チーム」ごとに取ったカードの得点を集計します。
♣Qと♠Qを両方持っているプレイヤーがパートナーを指名した場合は、
そのパートナーと「♣Q♠Qチーム」を組んだことになります。
下記表に従って、それぞれポイントを獲得します。
例えば、「♣Q♠Qチーム」が70点獲得した場合:
「♣Q♠Qチーム」はそれぞれ2ポイント獲得、相手チームは0ポイント獲得
となります。

もし♣Qと♠Qを両方持っているプレイヤーがパートナーを指名しなかった場合は、下記表に沿ってそれぞれポイントを獲得します。

ノック

第2トリックのリード前であればいつでも、「♣Q♠Qチーム」のどちらでも、テーブルを叩くことで全トリック取る宣言をすることができます。
この宣言を「ノック」と呼びます。
宣言通り「♣Q♠Qチーム」が全トリックを取った場合、「♣Q♠Qチーム」は、12ポイント獲得します。
失敗した場合は「♣Q♠Qチーム」は0ポイントです。相手チームの獲得ポイントは6ポイントのままです。
また「ノック」宣言の後、相手チームは誰でもノックを仕返す「ノックオフ」宣言をすることができます。
もし「ノックオフ」宣言をし、相手チームが全トリック取ると、相手チームは24ポイント獲得します。逆に失敗すると、「♣Q♠Qチーム」が24ポイント獲得します。
単独プレイ時のノック
単独プレイ時も第2トリックのリード前であれば、いつでも「ノック」することができます。
単独プレイで成功した場合は、そのプレイヤーは30ポイント獲得します。
失敗すると相手チームの各プレイヤーが30ポイント獲得します。


ゲーム終了

プレイ終了後、いずれかのプレイヤーが累計30ポイント以上獲得していたら、ゲーム終了です。
最も多くポイントを獲得したプレイヤーの勝利となります。

切り札の順番がかなり複雑ですので、慣れるのに時間がかかりそうですが、面白そうなゲームです。
ドッペルコップを遊び慣れた人ならすんなり入れると思います。
アメリカではクロッパーの大会も開催されているようです。

参考サイト

ゲームファーム
Official World Championship Rules of Kloepper(archive)
Kloepper: Playing cards the Monroe County way
Monroe County Independent



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